流離の標
 
PBW「無限のファンタジア」「蒼空のフロンティア」「エンドブレイカー!」のPC&背後ブログ
 


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発注文練習~ジェイド編・3~

さっそく練習です。
一応前提条件書いておく。

・初BU
・イメージはがっちり固まってる
・絵師様の条件:特になし
・セイレーン
(目・髪共に青限定)

ではいってみよう。

「イメージカラー:翡翠・コバルトブルー
髪:色は深めの青。伸ばすと踵まであるストレートの長髪を
センターで分けて東洋風に結ってますがお団子は無しで。
結い方は全体的に緩めで、手でかき上げられたり風にたなびく部分があると嬉しいです。
顔:目は細めで垂れ目。薄化粧だが厚めの口紅が目立つ。額の石は雫型の石を中心に左右にハの字に1つずつ、下に小さい石が横並びに3つ。
衣装:エセアジア風。露出は胸元や二の腕のチラ見せ程度。
全体的に派手でアクセサリも多め。原色や大きなファーは極力無しで。
その他:所持する竪琴はミャンマーのサウンガウがイメージ。
向きは「←」で竪琴を持ってこちらに笑っている。
背景は賑わう酒場イメージで。
」(299文字)

・・・・これで、書き忘れはないはず。多分。



10月16日(火)01:16 | トラックバック(0) | コメント(0) | *背後雑談* | 管理

また流れたのかい?

背後>無茶言ってるのはそれなりにわかってるんだ・・・
J>どうしたい。
背後>ごめん、リクまた流れたっぽい・・・
J>失効は明日の朝だろう?
背後>でも既にむげから1点受理したって・・・・
   受理されてるならそのメールがたぶん来てるはずで・・・
   でも来てないし・・・・・
J>・・・・まー・・・書き直したいことあったんだろ?
  星3つ絵師様探してみたいとかも言ってたじゃないか。
背後>BU欲しいんだよ!!BU無いと何もできないんだよ!!!
   おれは早く彼との揃えBUが欲しいんだよ!!!
J>・・・・・その辺りあっちの背後の陰謀もあるんだろうけどねえ・・・(じろ。)
背後>むしろ100%陰謀だ。妄想の産物だ。
J>言い切るなよ。

背後>そんなわけでどうもまたリク流れた臭いので
   次に向けて発注文練習します・・・



10月16日(火)00:00 | トラックバック(0) | コメント(0) | ジェイドの呟き | 管理

ふー。

やー楽しんだ楽しんだ!
初の闘技場参加、結果はまーもちろんと言うか何と言うか
予選敗退・・・だったんだけど、
中々楽しいもんだねえ。

今後も機会があれば、レベル上げに参加してみたいね。
レベルが低いうちはどうしても足引っ張っちまうけどさ。
とりあえず今は早く自分のCPが増えてほしい限りだね・・・

ま、ともあれ
誘ってくれたナディアにチームの皆、お疲れさん、っと!



10月15日(月)12:44 | トラックバック(0) | コメント(0) | ジェイドの呟き | 管理

アトリエ通いは続く。

某人のアイコン描いてらした絵師様の絵柄が
なーんとなく気に入ったのでアトリエへ向かったら
BU一点 受注 します と 。

絵の傾向的に受けてくださるかは微妙な気もしますが
頼んでしまいました○TL
字数の関係でかなり素気ない文章になってしまって
絵師様には結構申し訳ない気持ちですが
一応描いてほしい点は全部ぶっこみました!

※今回の絵師様の条件:特になし、か・・・?

以下発注文コピペ!

「イメージカラー:翡翠・コバルトブルー
髪:色は深めの青。伸ばすと踵まであるストレートの長髪を
センターで分けて東洋風に結っています。
結い方は全体的に緩めで三つ編みや編み込みは無し。
手でかき上げられたり風にたなびく部分があると嬉しいです。
顔:目は細めで垂れ目。薄化粧をしていて特に厚めの口紅が目立つ。額の石は雫型の石を中心に左右にハの字に1つずつ、下に小さい石が横並びに3つ。
衣装:エセアジア風。露出は胸元や二の腕のチラ見せ程度。
全体的に派手でアクセサリも多め。原色や大きなファーは極力無しで。
その他:所持する竪琴はミャンマーのサウンガウがイメージ。
向きは「←」で竪琴を持ってこちらに笑っている感じ。」(297文字)

ええ、下で練習用に書いた奴に石の事を付け加えていじっただけ(笑)
多分これから基本的にこれ使いまわしていくと思います・・・
性格描写を必要とされる絵師様以外は(笑)

とりあえず今回は16日には結果わかるんで
火曜日はPC前にスタンバイですなwww

-------------------------------------------

しくった。背景描写書き直そうとして消して そのまんまだ○TL
あと分け目はセンターと書いたが
この人前髪は前には出てなくて後ろで結ってるんだが
どうなるかな・・・・
そして髪型の注意ポイントにお団子はしてないっていうのを
入れたかったんですが・・・どうなるやら;;
むしろ三つ編みや編みこみ入れられるより
お団子入れられる方が困るんだが;;
まあもし今回流れたらまた足すってことで・・・

あ、今回は敬語を極力減らす事で字数減らしました。
心苦しいのは心苦しいですが
そこは、受理して頂いた後 ファンレターで盛大に謝罪できたらとか

・・・・ 思って おりますが 甘いでしょうか 。



10月13日(土)20:50 | トラックバック(0) | コメント(0) | *背後雑談* | 管理

再び頑張る発注文~ジェイド編~

ジェイドのBUリク、今日がリク失効日なんですが、
大人しく次の発注文考えてます(苦笑)
本当は闘技場に間に合わせたかったんですがICじゃあるまいし
そんなすぐにはできませんしね^^;
まずは 受理 あるのみ 。ってわけで今日も発注文練習ー。

・・・ちなみにあえて晒してるのは
誰かの参考になれば良いなand誰か意見ください、な
気持ちがあったりします・・・・^^;
私自身のPBW歴は実際のプレイ期間はほんのわずかですし、
アトリエの利用も今回が初なんで参考にはほとんどなりませんが、
いつか同じ初心者の方に見てもらえた時に
参考にしてもらえればな、と・・・・
とりあえず今のジェイドの場合は
・初BU
・イメージはほぼがっちり固まってる
・頼む絵師様がURLの参照を許可してくださってる

という前提で書いてます。
でも3つめは例え許可してくださってても
あんま入れない方が良いです、エエ。
URLの文字数馬鹿になりません・・・・○TL
どうしてもあれだったら自分で設定資料描いて
そこへリンク貼るのもアリかもしれませんが
とりあえずまだ文字で頑張ってみます・・・・

あと、アトリエ初リクな方へ。
発注文は改行OKですし改行しても文字数にはカウントされないので
絵師様のことを考えて適当に改行してくださいね・・・!
(うん、今回の発注文本当にひどかったんで自分(泣))

ではいってみますか。
※ジェイドさんはセイレーンなので瞳・髪の色は青、
額に青い石があるのがデフォルトです。

「イメージカラー:翡翠・コバルトブルー
髪:色は深めの青、伸ばすと踵まであるストレートの長髪を
東洋風に結っています。(分け目はセンター)
結い方は全体的に緩めで三つ編みや編み込みはしていません。
手でかき上げられたり風にたなびく部分があると嬉しいです。
顔:目は垂れ目。薄化粧をしていて特に厚めの口紅が目立ちます。
衣装:エセアジア風。露出は胸元や二の腕のチラ見せ程度。
全体的に目立つ感じでアクセサリも多め。
原色や大きなファーはあまり使わないでください。
その他:所持する竪琴はミャンマーのサウンガウがイメージです。
向きは「←」で竪琴を持ってこちらに笑っている感じ。
背景は繁盛している酒場でお願いします。」(295文字)


採点 オネガイシマス ・・・ ○TL


ていうか額の石についての記述が抜けてるΣ
・・・まあそこは絵師様にお任せで良いか・・・
全体的に目立つって描いた、けど、・・・怪しいな○TL
没ー・・・・

--------------------------------

リクが流れた旨のメールが来ました☆
やっぱり流れちゃいましたねー・・・
せっかくなので追記で今回の恥を晒しておきたいと思います。



10月12日(金)13:09 | トラックバック(0) | コメント(0) | *背後雑談* | 管理

ぱんぱかぱーん☆

背後>ぱんぱかぱーん☆(←偉大なる衝撃ファンファーレ)
   今日は重大発表の為オールキャストでお送りしますー☆
クアン>無駄に高いテンションが殊の外怪しいの。
J>人様にアビまで使わせる程の重大発表って何なんだい。

背後>まったまたージェイドさんは☆
   あなたの事ですよあなたのー!例の感・情・欄 ☆
J>!! ・・・・あのねえ
背後>(構わず)はいはーい発表しまーす
   昨日深夜にジェイドとハニエルが結bひでぶ!!!
J>(背後の背後から竪琴でダイレクトアタック)
  せっせとブログのプロフィール書き換えてたのはそういうことかい・・・
  あと、表現には気をつけなよ?
クアン>(わしはどうリアクションを取れば・・・
J>クアンからも何とか言っとくれよ、
  昨日からずっとこの調子なんだこの背後!
クアン>と言われてもな、わしはハニエルとやらに会った事も無いし、
    お前とも最近再会したばかりで事の次第が掴めんのじゃが・・・
背後>(這い上がり)あのですねえ、
   ハニエルさんはジェイドさんと同じくセイレーンの吟遊詩人さんでして。
   彼よりはいくつか若い人なんですけどこれが別嬪さんでー、
   最近は特に二人の仲が急接近してたんですが
   このたあべし!!!
J> 最後に 何て 言おうとしたんだろうねえ?
  (クラヴィンカアタック再び←竪琴ダイレクトアタック)
クアン>・・・・とりあえず、竪琴をあまり乱暴に扱ってやるな?
    それより、結果だけ見る分には、
    お前からハニエルへの感情欄が「友達以上恋人未満」とな。
背後>これ、結ばれてるって言わずに 何、と・・・(がく)
J>やっと静かになったねえ・・・・(竪琴を収めて)
クアン>何か人が変わっとらんか?
J>だって!
  ・・・わざわざ、公表するもんでも・・・・無いだろう?(やや赤面)
クアン>(全てを察した顔で)なるほどのう・・・・
J>いや、ちょ、勘違いしないでくれクアン!
  気が多いとかそういうんじゃないんだ!
  ・・・・「彼女」を忘れたわけじゃないよ。
  彼女への想いは私の中から永遠に消えない。
  ただ、彼は、その・・・・大事な、子で・・・・
  ・・・・・親友、よりもっと近い、存在で、
  ・・・・・傍にいたい、って思うから、その(ぼそぼそ)
クアン>・・・そういう所は全く変わっとらんのじゃなーお前は。(呆)
    自分の色恋沙汰になると途端に弱くなる。
J>そう言われるのわかってたからあんたには言いたくなかったのに・・・
  (目線逸らす)
クアン>まあともあれ、今度は繰り返さんと良いのう。
    わしからはそれだけじゃ。
    (Jの二の腕をぽんと叩く)
J>クアン・・・・・

背後>・・・腐れ縁からも応援してもらった事ですし、
   むしろ今度ハニさん呼ぶとかどうですか。
   クアンもハニに会わせてみたいし。
J>会わせてどうするんだよ・・・
背後>そりゃあ 悶絶するあなたを 見たいに決まってます ☆
J>お・・・・ま・・・!
背後>あーでも砂吐き会話になるのは間違いないんで
   このブログに呼ぶかは微妙だけどねー
   とりあえずそこは背後権力強制執行なんで 
J>勘弁しとくれよ・・・・!



10月11日(木)15:58 | トラックバック(0) | コメント(2) | ジェイドの呟き | 管理

・・・・(若干照れ気味)

・・・いや、その、何でも・・・ないよ、
ちょっとだけ待っとくれ・・・・(視線逸らして口元押さえる)

(しばらくしてから戻って)いやすまなかったね。
気を悪くさせたなら、許しとくれ。

今回気になったのは、とある筋から聞いた話なんだけど。
・・・・私達の世界が、終わってしまうかもしれない・・・って話。
聞いた話じゃ、例のドラゴンロードによって
冒険者も一般人も成す術なく滅ぼされてしまうらしい。
誰もいなくなった世界は、自然と終わりを告げる――
ってな筋書きらしいんだけどね。
もちろんこれが本当の話だなんて思わない。思いたくもない。
それに私だってたいした力は無くとも冒険者だ、
もしドラゴンロードが動くことになったとしても、
世界が終わるのを黙って静観してる訳にはいかない。

何より、この世界は愛した彼女がかつて生きていた世界、
そして今も守りたい人が生きている世界なんだ。
・・・・それを滅ぼされる事だけは、あっちゃいけない。
万が一その時が来たら私は・・・戦う覚悟はあるよ。
この身の全てをかけて。



10月11日(木)08:49 | トラックバック(0) | コメント(0) | ジェイドの呟き | 管理

遭遇前夜 3(完)

「・・・昔、知り合いに似たような奴がいたから、
 ちょっと思い出してただけだよ。」

すぐにいつもの笑顔に戻り、その場をやり過ごすジェイド。

「そ、そうかい・・・そういう事だったら良いんだが・・・」
「心配かけたなら悪かったね。」
言いながらジェイドはマスターに一杯注いだ。
「・・・で、どうだいジェイドさん。行ってみるかい?」
「・・・・そうだねえ・・・・・」
複雑な思いが、ジェイドの思考を支配する。

もしその歌姫が 彼女と瓜二つのセイレーンだったら。

・・・・駄目だ、いつもの私でいられる自信がない・・・・

しかしそんなジェイドの懸念は
エルフの男によって一瞬にして払拭された。
「あー・・・でも一部の噂じゃその『歌姫』、
 女装した男だって話もあるらしいぜ・・・?」
ぶっ と盛大に噴いたのはジェイドであった。
「ほ、ほんとかい・・・?」
「いや確かな話かどうかはわからねえけどな?」
「そりゃ無いだろう!?俺は別嬪さんだって聞いたぞ!?」
「俺だって知らねえよ本当のところは!!」

エルフとマスターのちょっとした口論を傍目に見ながら、
ジェイドは考えていた。

――そうだね。
男のセイレーンが女装して『歌姫』やってる事も少なくない。
実際そっちの方が仕事が来るって話も聞いたし。

でも、男だとしても噂を聞く限りじゃ彼女と瓜二つ。
・・・・・・・・・。

「・・・・・行って、みようかねえ。」
「「は?」」
いつの間にか口論から取っ組み合いになりかけていた二人が、
互いの襟首を掴んだままジェイドに振り向く。

「その『歌姫』、会いたくなった。」

その顔は、決まって彼が楽しい事を考えるときにする笑顔だった。

「マスター、店の名前は?」

「―――バー・ブルームーンだ。」


――例え瓜二つだったとしても。
男でも、女でも。

例え「ジェイド・エストナ」が躊躇っても。

「吟遊詩人ジェイド」は、その『歌姫』に会いたい。



10月10日(水)12:21 | トラックバック(0) | コメント(0) | 遭遇前夜(完) | 管理

遭遇前夜 2

「しっかしジェイドは何で吟遊詩人なのに剣なんて持ってんだよ?」

客も少なくなってきたころ、
いつしか例のエルフの卓にジェイドとマスターが加わり、
軽い飲み会になっていた。
そんな中、エルフの男がジェイドの杯に酒を注ぎながら
そんな事を聞いたのだった。
確かに、ジェイドはいつも相棒の竪琴「カラヴィンカ」の他に
派手な装いに隠れかけてはいるが細身の剣を佩いている。

「俺も実は前から気になってたんだよな。持ってても使わないだろ?」
マスターも便乗すれば、ジェイドはやんわりと笑みを返す。
「馬ー鹿、吟遊詩人だからこそいるんだよ。
 こーんなひ弱な男が一人で歩いてたら、
 いつ襲われるかわからないだろ?」
杯の酒を飲み干してエルフに軽くウィンクを送ると、
ジェイドの双方から男達がぶっと噴き出した。
「どこがひ弱だ、このウワバミ!!」
「1日で酒樽3つも空ける奴のどこがだよ!このザル!!」
「おや手厳しいねえ。」

二人の全力のツッコミをひらひらとかわす。
もちろん、彼が剣を佩く理由は他にあるのだが
再会を喜ぶこの場においてそれを話すのは良くない。
場の空気を壊してしまうし、興ざめだ。
それよりも、こうして面白おかしく話をでっちあげて、
皆で大笑いできるほうが良い。
―――吟遊詩人ジェイド・エストナとは、そういう男であった。

「ああそうだジェイドさん、俺が言うのもなんだが、
 隣街の酒場の噂知ってるかい?」
「何だいそれは。」
マスターの話に興味を持ったジェイドが、彼の方へ体を向けた。
「なかなかいい店でね。店自体ももちろん良いんだが、
 特に評判なのはそこの『歌姫』だって話だ。」
「・・・・歌、姫。」
一瞬ジェイドの表情が強張ったのには気づかずに、
マスターは話を続けた。
「俺はまだ直接会った事は無いんだが、セイレーンの別嬪さんだって話だ!
 加えてこの歌がまたいいんだとか・・・!
 聞いた奴の話じゃ、心に染みるとか、一日聞いても飽きないとか、
 もうそりゃあ結構な噂で・・・・ってジェイドさん?」
「ジェイド?どうしたおっかねえ顔して。」

その 噂。

「・・・・・いや、何でも・・・・」

聞けば 聞くほど。

出会った頃の 彼女の話に 瓜二つで。



どうしてまだ。
私は有り得ない事を期待してしまうのだろう。



10月10日(水)11:58 | トラックバック(0) | コメント(0) | 遭遇前夜(完) | 管理

遭遇前夜 1

「へいらっしゃい!・・・おお、あんたか!」
「おや覚えてくれてたのかい。嬉しいねえ!」
「一度見たら忘れねえよあんたの格好はよ!」
「ふっ そうかもね。」
酒場のマスターと客-ジェイドは久々の再会を喜んで
互いに大声で笑った。

酒場はそれなりに繁盛しているようだった。
客の入りもまあまあ。肴の味も悪くない。
「はいよ!あんたは確かこれで良かったよな?」
「よく覚えてるねえ・・・!」
「ま、それだけが俺の取り柄だったからな!」
ニカッと笑うと、マスターはまた客の注文を取りに他所の卓へ回った。

「・・・前に来た時はまだほんの若造だったあいつがねえ・・・・」

運ばれてきた肴をつまみながらその様子を眺めるジェイド。
以前、初めて彼がこの店を訪れた時には、
今マスターとして店を切り盛りしているあの男はまだ見習いで、
怖そうな顔をした先代マスターの後ろについて走り回っていたのを
ジェイドは覚えていた。
しかし、セイレーンが精神年齢でしか肉体が年を取らないのに対して、
一部の種族を除いては年月と共に年老いていく種族が多い。
自分はさほど年を取ってはいないが、
そういった種族の知り合いの変化を見ると、
改めて種族の違いを感じさせられた。

他の卓を見回してみれば、やはり記憶からは年を食っている
当時の常連客の顔が見えた。
「おーい!そこの洒落た帽子かぶったエルフの兄さん!
 ・・・・あんただよあんた、そこのあんた!
 私の顔に見覚えは、ないかい?」
突然呼びかけられた中年のエルフはしばらく驚いた顔をしていたが、
やがて思い出したのか「あああ!!」と大声を上げた。
「ジェイドか!?戻ってきたのか!?」
「んー、ここの肴が恋しくなってね。
 あと、あんたの金で飲む酒は格別だから♪」
「お・・・・お前またおれにたかるのか!?」
「私たちの仲だろー?」
「待ってくれこれ以上酒場で金使うとうちのコレが・・・!」
右小指を上げながらうろたえるエルフに対して、ジェイドはその小指を
まじまじと見ていた。
「あんた、所帯持ったのかい!いやーめでたいねえ♪」
「怖い女だけどな・・・」
妻の顔を思い出したのかエルフが怯えたような振りをする。
「・・・・ま、そう言ってやるなよ。
 そういう事ならあんたには頼まないから。」
「そうしてくれると助かるよ・・・・・」
情けなく背を丸めるエルフに、ジェイドは心からのエールをこめて
ぽんぽんと背中を叩いた。

「あージェイドさんは俺の奢りにしとくから!気にすんなよ!」
カウンターの向こうから大声で言ったのは他ならぬマスター自身であった。
「おや、いいのかい?またあの強面の親父にどやされるよ?」
ニヤニヤと含み笑いを浮かべながら言うジェイドだったが、
反応は意外なものだった。
「親父なら5年前に死んじまったよ!だから俺がマスターやってんだし。」
手元を休ませることなく、相変わらずの大声で言ってのけるマスター。
「あ・・・すまなかったね。気悪くさせちまったなら、許しとくれ。」
「いいっていいって!ほら飲んだ飲んだ!」
どんな言葉にも気さくに、笑顔で返してくれる。
それが、このマスターの好きなところだった。



10月10日(水)11:27 | トラックバック(0) | コメント(0) | 遭遇前夜(完) | 管理


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