verdammte Rose 1 |
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| 目の奥まで焼き付くんじゃないか、ってくらい 眩しい光が見えた一瞬後。
「ビジー!!危ない!!!」
振り向く時間すら無いまま、後ろにいたはずの彼女が僕の前に出てきて
巨大な雷の龍が、咆哮をあげながら飛び去って行く。 僕を庇った彼女の、体を焼き尽くしながら。 熱さと、痛みと、その衝撃に悲鳴をあげながらも、 彼女はそこから動く事はなくて。
…その一瞬が終わった後、意識を無くした彼女は海上へと落ちていく。
「……!! リコス!!!」
慌てて抱きあげても、何の反応もしてくれない。 綺麗だった体の、あちこちに雷龍の傷跡が刻まれていて。 …息をしてるかも、わからなくて。
あ…… あ、……
これは、しってる 僕が見たくなかったものだ
こうなっちゃ、いけなかったんだ そう、彼女をこうしないために、僕はあの時
リコ、ス……
その後はよく覚えてない。 ただ、ぼくじゃないだれかが、こう言ってたことだけ覚えてる…
僕の百合を、よくもこんな姿にしてくれたね。 お前たちにはもう、死んで詫びるしか道がないんだよ。
元がドラゴンだった事なんてわからないくらい、切り刻んでやる。
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12月23日(火)13:59 | トラックバック(0) | コメント(0) | verdammte Rose | 管理
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