流離の標
 
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【蒼ふろ】秦 始皇


(BU:いおつみさき絵師)
秦 始皇(ちん・しーふぁん)
『史の改竄など、神が許そうとも朕が許さぬ!』

「始皇帝」の名で知られる、出生に謎多き秦の初代皇帝
本名を嬴政(いん・じょん)

一見黒龍と分別がつかないほど酷似した容姿と声の持ち主
漸麗にのみ自らを「秦王」と呼ぶ事を許す
皇帝として文武に理解があり
気になった人材は無差別に容赦なく仕官を誘う面もある

黒龍以上の人間不信にして唯我独尊な性格ではあるが
己の死後に幾度も国の興亡を見てきた経験から
「国」の在り方についてどこか達観している節がある

==参加シナリオ==

【戦国マホロバ】壱の巻 葦原の戦神子と鬼の血脈

******ここまで公式

ここからアンオフィ**********

望んだものは何でも手に入ったはずだった。
しかし願ったものにはいつも裏切られてきた。

多くの無念を遺したまま事切れた後。
この目に映るのは砂の城の如く瞬く間に崩壊して行く国。
万世まで続けと願った己の国は、
己の治世も含めてたった3年で瓦解した。
次に興った国も、やがて滅びた。
その次も、その次も。
興っては滅び、興っては滅び。

始まりの皇帝は、人の願いが滅びる様をあまりに多く見過ぎた。
国ですら時の流れの前には盤石でなく。
その中で人とはこれほどまでに儚く脆く、物の数にもならぬ存在で。

元来人間不信であった「嬴政」本人に、
「始まりの皇帝」としての【概念】が付加された存在。
それが始皇である。
故にかの者は、正確には始皇帝その人では無い。

しかし、始皇は不思議な出会いをする。
己の写し身とも言えるほどに、その魂からよく似た存在に出会った。

かつて「己」の原形となった魂。
その、行きついた先の姿であった。

傍にはかつて「彼」がその音を愛した楽師が控えていた。
また、「彼」が師と慕った人物によく似た人物も控えていた。

――ああ、ようやく「私」は手にしたのか。
生きていた間はどれほど願っても手に入れられなかったこの二人を。
――「嬴政」はようやく、人に戻ったのだ。

ならば、自分がここに喚ばれた意味とは。

「朕は」

人である「嬴政」が既にいるなら、自分は人である必要は無い。

「王を越えた皇であり、帝である」

己に残されているのは「始まりの皇帝」としての【概念】のみ。
彼の者はただ、中身を宿さない「皇帝」の概念としてのみ存在する―。



2月12日(金)21:59 | キャラ紹介 | 管理

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