流離の標
 
PBW「無限のファンタジア」「蒼空のフロンティア」「エンドブレイカー!」のPC&背後ブログ
 



【蒼ふろ】「○月×日 きょうのゆめ」

「やあ…ッ!!」

あんまりに気分わるうて、真夜中に思わず飛び起きてもうたん。
息荒い。
せやけど、ここはいつもの部屋で、
今オレが寝とる二段ベッドの下にはヒバリがおる…はず…。

「……ヒバリ……?」

呼んでみるけど、声がかえってこおへん。
今まで見てた『ユメ』が怖うて怖うて、まともに声も出えへん。

「ヒバリ、…ヒ、バリ、……ヒバリ……っ」

すぐ下におるんやから、覗き見したらええだけやのに
それもでけへんのよ。
怖うて、怖うて、ベッドの柵にしがみついてるんが精一杯で……っ



「オレ、ヒバリを、…みんなを、消してまうよ……!」



* * * * *

散乱する血と肉と骨 咽返る程の血の匂い
瘴気を纏う≪黄昏の黄金の雷≫が音も無く空気を裂く
その場には余りに不似合いなほどに光り輝く魔導書には
屠った者の生き血をつけた漆黒の羽根ペンで
次々と記憶が記されていく
取り戻した過去の記録に新しい記録を足していく
記憶が追記されていく度、音無しの雷は降る
何度でも、何度でも
生ある者全てを屠り去るまで


その中央にいたのは
輝く黄金の髪に紅の美しい魔眼を持った
まるで雷の化身のような――



3月19日(土)01:44 | トラックバック(0) | コメント(0) | 単発 | 管理

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