流離の標
 
PBW「無限のファンタジア」「蒼空のフロンティア」「エンドブレイカー!」のPC&背後ブログ
 



【蒼ふろ】黄泉耶 大姫


(BU:恥さらし絵師)
【子供と心を通わせた】黄泉耶 大姫(よみや・おおひめ)
『妾はあの扶桑が愛しい。…何をしてでも、散らせとうはない』

葦原藩士の娘だったが既に家を出奔
人を寄せ付けない荘厳な龍面で口許以外を隠している
仮面の下は生まれつきの痣と昔恋人に付けられた傷跡があり
本人はこれを見られる事を最も恥としている

性格は高飛車
こっそり子供好きだがよく仮面で怖がられてしまう

黄金の刀身を持つ巨大な愛刀を意のままに操る怪力を持つ
振るう度に柄の鈴が鳴る

鬼神力
身長4m弱の怪物化(天の場合は190cm)
こめかみから般若のような2本の黄金の角

==参加シナリオ==

十五夜お月さま。/戦乱の絆 第1~2回/
救助隊出動! ~子供達を救え~/まほろば大奥譚 第四回/全四回(最終回)/
マホロバで迎える大晦日・謹賀新年!明けましておめでとう!/
【カナン再生記】緑を取り戻しゆく大地と蝕む者/まほろば遊郭譚 第一~二回/全四回/
春が来て、花が咲いたら。/結成、紳撰組!/【カナン再生記】決着を付ける秋(とき)/
激闘、紳撰組!

******ここまで公式

ここからアンオフィ**********

泉宮(いずみや)の家は、マホロバ人の中でも早くから混血が進んだ血筋であり
大姫の代の頃には辛うじて「鬼神力」は使えるものの
その効果は外見の変化の割には大した力を得られない程度にまで
鬼の血は薄まっていました。
それでも葦原藩士で在り続けようとした泉宮の家は
ひたすら恩賞を挙げることに拘っていました。
女の身に生まれようとも武将として育てようとするくらいには。

大姫は幼い頃から武芸に秀でた才能を発揮していました。
生まれつきある顔の左半分の大きな痣だけが
彼女の人生の壁となっていましたが
勇壮な龍面をつけることでその全てを覆い隠しました。
比類する者なきその武術の腕は
泉宮を継ぐに相応しいと、次期当主にも望まれていた身でした。

ある時、たまたま出会ったシャンバラ人の男に恋をした。
結ばれる事は許されないこともわかっていたけれど
せめてこの身の縁談が決まるまでは。
ただ、短い恋をしていたかっただけでした。

短かったはずの恋は留まるところを知らず
その身に宿っていた小さな命に気付いたのは
婚儀の日取りも決まった春の日のこと。

隠していてもいつかはわかること。
このままでは自分の家にも相手の家にも、
腹の子の父の家にも汚名が残ろう。
自分一人が苦しめば済むこと―
苦渋の決断の末、腹の子を堕としたのでした。
しかしその後、彼女の身に命が宿る事は二度とありませんでした。

世継ぎを生せぬ体。
唯でさえ薄い血を、これ以上薄めてなるものか。
家からの目が冷やかになる中、
懐かしい姿を目にしました。

それは久方振りに出会ったかつての恋人。


扶桑の花が綺麗な月夜でした。
酌み交わす花見酒の味は懐かしく芳しく。愛おしく。
いっそ黄泉耶の家を出てしまおうか。
この男とどこまでも逃げてしまおうか―
されど所詮は過去の味。
何より、幼い頃から身につけられた誇りがそれを許さなかった。
戻ろうとする大姫を、男が引きとめる。
このまま逃げようと誘う彼を振りほどく。
どうしても別れようとしない彼の目の前で
大姫は鬼神力によって異形の鬼と化した。

恐れよ 慄け 我は汝を惑わす鬼であるぞ。

それでも逃げなかった彼を 彼女はついに喰い殺した。
鬼として。鬼の血を残す者として。
彼は鬼から逃げなかったのだ。
彼は鬼に一太刀浴びせたのだ、と。

言い聞かせながら、既に事切れている想い人の刀で
自らの痣を斬り付けていた。

ほどなくして泉宮大姫の消息は絶たれる。


力を手に入れるには、最早鬼の血には頼れない。
地球人との契約の術を耳にした彼女は葦原島に向かい
そこで偶然シャンバラ教導団から来ていた1人の青年を目にしたのであった。
挨拶代わりに桜の枝を投げつければ、
傍らに控えていた剣の花嫁が前へ進み出てそれを弾く。

(部下の調教はできていると見える)

女子のような出で立ちでありながら、だ。
人を拒絶するような冷めた空気に、興味を持った。

(鬼であっても、その態度を保てるか?)

『そなた、この妾と契約しとうは無いか

妾は黄泉耶大姫という』



5月22日(金)18:50 | キャラ紹介 | 管理

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